2月15日(火)、「女性専用車」に反対する有志一同(男性)が、寝台特急「あけぼの」の「レディースゴロンとシート(女性専用車)」の指定席券を購入して乗車しようとしたところ、JR東の職員たちが「人間バリケード」をつくり、乗車拒否をした事件がある。(その事件は以下の記事を参照してほしい)
私たちは、法律や「旅客営業規則」等を調べに調べ、さらなる理論武装して、17日(日)に東京駅の窓口に向かった。前回は窓口で騒ぎになった結果、乗車当日に「人間バリケード」をはじめ、30名以上のJR関係者や警察が配備される事態に至った。しかし、今回は騒ぎにならないようにし、何事もなく指定席券を購入できた。
「人間バリケード」で乗車拒否をしたJR東 (平成23年2月15日、上野駅にて)
そして、4月22日(日)、再度、寝台特急「あけぼの」に乗車するため、有志が上野駅に集結。今度は、不意をつかれたのか、JR東の関係者は誰もいなかった。
「レディースゴロンとシート」の指定席は男性でも購入できるが、乗車はどうだろうか?
車掌が声をかけてきたが、指定席券を持っている以上、簡単に乗車することができた。
しかし、乗車はできたものの、着々と駅員たちが集まってきた。物々しい雰囲気だ。
ドクター差別氏を筆頭に、見送りの援護チームが駅員数名を応戦。
JR東の駅員や私服職員が集まってきたが、「強制排除」でもするつもりなのか?
駅員:「なんなんだよー! さっきから怒鳴って!!」、「この野郎! オイ!!」
と説明するドクター差別氏に対して、暴言を吐くJR東の駅員
これがJR東の実態だ!!
私も何度か、態度の悪い駅員に遭遇したことがあるが、言葉遣い、態度をはじめ、社会人としての基本がなってない。これが世界一の鉄道会社のレベル、まるでチンピラである。
駅員:「なんでだよ? 法治国家関係ないですから!」
駅員:「なんで憲法違反って話になるんだよ! 関係ないだろ、憲法なんて!!」
あぁ、そうですか。だったら日本から出ていけばいい!
駅員:「冷静になってください!」
↑それはお前ら駅員だよ!!
「ふざけんじゃねーぞ! ジジイ、死ね!!」と、男がドクター差別氏を脅迫する
一方、車内では。
車掌が「女性専用車」のご案内をしているが、指定席券を持っているため、どうする事もできないのはいうまでもない。前回は「乗車拒否」という形で乗れなかったが、乗ってしまえば「強制排除」以外の選択肢はない。
「レディースゴロンとシート」の指定席券の確認を行う乗務員
当然の権利なので、私たちは確認してもらう
上野駅の責任者を名乗る助役が車内に乗り込んできたが、「お願い」の一点張り。
マスター:「鉄道営業法や旅客営業規則に、私たちがこの車両から移動しなくてはいけない、あるいは、乗ってはいけない、ということが書いてあるのか? 私は読ませていただきました、書いてない。」
マスター:「女性専用車と言ってるけど、京浜東北線とかの通勤電車は「任意、男性も乗れる」と言っているじゃないですか。これは違うんですか?」
マスター:「もしも違うのであれば、旅客営業規則に書いてあるはずです。」
答えられず、「お願い」しかできないようなので、「男性が乗車できない、移動しなければならない」根拠が提示できなければ、それに従う義務はない。
その他、女性客も絡んできたが、乗客は敵ではないので、紳士的に説明し対応。
定刻になっても、発車する気配がない。警察が車内に乗り込んできた。
警官:「女性専用車に男性が乗っているということで、来たんですけども…。」
マスター:「古い電車ということもあって、福知山線の事故とかがあったから後ろの方に乗りたいんです。後ろの方のゴロンとシートを選択したら、この(女性専用車)車両しかなかった。」
また、助役が「お願い」をしてきたので、一つだけ条件を出した。
マスター:「一つだけ条件をのみましょう。女性専用車を8号車にして下さい。その代わりに、ここ(1号車)を男女共用のゴロンとシートにして下さい。」
しかし、「お願い」の繰り返しである。埒が明かない。
酔っ払いが絡んできた!
男:「カバやろう! ふざけてんじゃねーぞ!!」
車内にいる警官が両サイドに入り、私たちを守ってくれている。
警察が来た以上、「強制排除」なんてしたら捕まるのはJR東側だ!
しばらくすると、助役と警察が話し合っているようで、その対話が聞こえた。
助役:「中に入っちゃたんですよ! 前は乗せないようにしたんだけど…。」
そう、だから今回は穏便に指定席券を購入した。
私たちは、有価証券である指定席券を持っている以上、警察は民事不介入。来たところで、どうすることもできない。
「売ってしまった以上は、これは呑むしかない。」と初老男性。残念ながら、常識的に考えてその通りである。また、「JRとしては、女性専用車に男性が乗ったという風評が立つとマズイからここまでやっている。」というのが、その男性の見解のようだ。
残念ながら、私(マスター)は翌日の仕事に備え、降車することにしたが、残りのメンバー2人はそのまま乗車することとなった。私が列車を降りると、「組織犯罪対策課」の腕章をつけた私服警官が…。
私らをテロリストや暴力団、革マルか何かと思っているのだろうか。正当に乗車券を購入した指定席券を持っている以上、警察が出てくる必要はない。
集結する警察関係者やJR職員たち
「女性専用車」に男性が乗車することが違法なら、しょっ引かれているだろう
「レディースゴロンとシート」と称する一般旅客車両に乗車する男性有志
22時27分、寝台特急「あけぼの」は、1時間12分遅れで有志2人を乗せて上野駅を発車していった。
その後、2人は高崎駅まで乗車したらしい。停車駅では、駅員のほか大宮駅では埼玉県警が、高崎駅では群馬県警が待機したらしく、一悶着あったようだ。
今回の検証で、寝台特急の「女性専用車」にも男性が乗車できることが証明できた。
この成果は非常に大きいだろう。活動を展開するに当たって、新しい発想というのは非常に重要になる。
男性2人を乗せてしまった以上、今後、他の男性は乗せないなんて対応はできないはずだ。
今回の事件の論点は、当務駅長である 助役が電車を遅延してまで、私たちを排除しようとしたことにある。
助役は、「電車の遅延は私の責任です。私がボタンを押せば、発車します。それをしなかったから、電車が遅延しました」と発言していた。
寝台特急の「レディースゴロンとシート」に男性が乗車する、というのは前代未聞だ。
助役とはいえ人間である以上、判断に誤りはある。しかし、指定席を持っている乗客を、「男性という属性」を理由に排除する、あるいは、排除しようとするのは、不当な差別である。
その後、私は「特急券の払い戻し」のため、上野駅の「みどりの窓口」に向かった。
そこで払い戻しをした無事に完了した。しかし、再度、寝台特急「あけぼの」の「レディースゴロンとシート」の購入を求めた。「みどりの窓口」の責任者(女性)が出てきたが、私に「お売りできません。」と言ってきた。
マスター:「それは私が男性だからか? だとしたら大変なことだぞ! 旅客営業規則に「レディースゴロンとシート」の指定席券を男性に売ってはいけない規則、あるいは、乗ってはいけないと書いてあるのか!?」
実際に、旅客営業規則を持ってきてもらい、責任者が調べるが、乗っている訳がない。
利用者から通報があったようで、先ほどの警官が駆け付けたが、当務駅長(助役)が「事件性はありません」で撤収していった。
その間、窓口の責任者は「旅客営業規則」を調べていたが、手が止まっている。
こちらは事前に調べた上で乗っているのであって、こういった規約集に「属性により購入できない乗車券」があるなんて書けるわけがない。
マスター:「営業規則に書いてあるなら諦めるが、書いてないなら私は購入する権利がある! 決まりがあるのか無いのかはっきりしろ!!」
責任者は私と目を合わせようとしない。「旅客営業規則」に私が購入できない理由を証明しない。
助役が間に入るが、利用者が窓口で購入するのに、なぜ助役がしゃしゃり出てくるのか。
ドクター差別氏も参戦し、助役に抗議している間、私は窓口の責任者に再度購入を求めた。
これまでに多くの同志と共に「女性専用車」反対運動で戦ってきたが、どの有志も駅員が女性だと、いつもの勢いが無いように感じる…。
しかし、私の場合、相手が女性でも「社会人」である以上、容赦はしない。 ましては「みどりの窓口」の責任者ともなれば尚更である。
終電時間の関係で、今回は購入できずに引き揚げたが、次回、また購入を検討したいと思う。
●YouTube
「あけぼの」送り出して「YKK」の勝ち その1
「あけぼの」送り出して「YKK」の勝ち その2
●YouTube
「あけぼの」送り出して「YKK」の勝ち その1
http://www.youtube.com/watch?v=S7TXHL7VVeo
「あけぼの」送り出して「YKK」の勝ち その2
「あけぼの」送り出して「YKK」の勝ち その2
●ニコニコ動画
「あけぼの」送り出して「YKK」の勝ち その1
「あけぼの」送り出して「YKK」の勝ち その2
提供:「差別ネットワーク」
寝台特急あけぼのに任意確認乗車 ①
http://www.youtube.com/watch?v=euiXlhcCSJQ
寝台特急あけぼのに任意確認乗車 ②
寝台特急あけぼのに任意確認乗車 ②
http://www.youtube.com/watch?v=ohExKZq3j7I
寝台特急あけぼのに任意確認乗車 ③
寝台特急あけぼのに任意確認乗車 ③
提供:Windows NT
男性も女性専用車に乗ろう運動推進中
男性も女性専用車に乗ろう運動推進連絡会
国や裁判所は、
女性専用車は、任意であり、男性も乗れる
と認めています。